The Armory Show
The Armory Showと呼ばれるフェアに参加するために、チケットの都合でパリ経由でニューヨークへ行った。
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ワシントンやニューヨークは大雪に見舞われた後で、セントラルパークは雪景色だった。
寒さと天候で来場者が来ないのではと、心配されたが昨年を大幅に超える人々が会場に押し掛け、
週末は1時間待ちのラインが出来た。

昨年はリーマンショック後で売り上げも来場者数も低調だったが、今年は雇用統計や消費者指数のアップで
株のダウ平均が,会期中に一日に100ドル以上も上がり、経済回復への期待が高まっていた。
果たして米国経済が回復途上にあるのか、カンフル剤効果での一時的なものであるのか正念場を迎えている。
英国と比べると米国には産業があるので、ドル安による輸出産業は好調で底力を感じられた。
しかしながら商業用不動産の市況は最悪のようで、金融機関は相当の不良債権を抱えているようで、
きな臭い状況であった。
この問題に火が着くと経済界は二番底に陥る可能性が大である。

一方好況は最後にやって来て、不況は真っ先にやって来るアート業界であるが、現在は小康状態で、
オークションもプライマリー市場も活発である。
フェアの売り上げも思いのほか上がりホットした。

不動産や株債権市場の不安定な状況の中で、印象派やモダンアートの作品がオークションで高値で
落札されるのが、目立ってきた。
ジャコメッティが100億円近くで売れたり、行き場の無い資金がアート市場に集まり出しているようだ。
90年の日本のバブルの末期に、不動産投資規制で行き場の無くなった資金がアートに向かい、
1兆円も印象派などの作品を輸入した歴史的経験を目撃した、私の眼には???である。

いつか来た道ではないだろうか?

それともアートを資産の一つとして長い間コレクションしてきた欧米の資産家や企業には、
安定した投資対象として復活し出したのだろうか!

しかしながらロンドンやニューヨークの現代アート街は相変わらず閑古鳥が鳴きリストラが続いている。

でも目先の景気に影響されない本物のコレクターたちが健在であるのも事実である。
寒いニューヨークであったが、確実に春はやってきていました。

三潴
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by mizuma-art | 2010-03-16 11:09 | ギャラリー情報
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