韓国より
7倍と5倍。

この数字の意味は?
それはお隣の韓国との比較数字です。
日本の経済力は韓国の7倍あります。
しかしながら国民1人当たりの文化予算は韓国のほうが日本の5倍も高いのです。
経済力は人口が日本の方が3倍も多いので理解できるのですが、
国の文化予算が5分1とはなんとも情けない数字です。

フランスの経済力は日本の4分1しかありませんが日本より大きくかんじられるのは
文化を大切にしている国との姿勢の違いでしょうか!
韓国の文化活動対する並々ならぬ国家的支援は手厚いもので、
われわれのようなコマーシャルギャラリーに対する支援もあるのです。

海外のアートフエアに参加する作品の輸送費のサポートから展覧会への支援など幅広いのです。
日ごろからわれわれ現代美術ギャラリーは文化の輸出を担っていると述べてきましたが、
韓国ではこうした活動に理解を示し支援があるのです。
圧倒的に文化輸入大国の日本の中で文化の輸出をしている貴重なわれわれの活動に対し
もう少し暖かい支援が得られないものでしょうか?

昨今の事業仕分けにより文化予算も削減されたようでなんともお寒い話です。
若手作家の海外研修予算まで削って、若者の未来への夢を見る機会を奪うとは
なんと野蛮で2流国家に成り下がって行こうとしているのでしょうか!
国全体が効率主義に陥ってしまっては危険です。
アーチストは合理主義とは無縁のところで勝手な発想をしていますが、こうした人々の存在こそ
貴重で社会の健全なバランスを保ち一方通行的発想に警鐘を鳴らしてくれるのです。

先ごろアニメの殿堂建設予算が削減されました。
国立漫画喫茶と揶揄されましたが、なんとも低次元な理解度に呆れるばかりです。
日本の漫画やアニメがどれだけ世界中の人々に愛され注目されているか政治家は学ぶべきです。

国際都市東京にはインタナショナルのミュージアムがありません。
NYのMOMA、ロンドンのテートモダン、パリのポンピドゥーセンターと国際都市には
世界中から観光客が押し掛ける魅力的な美術舘があります。

もし国立漫画喫茶(笑)が東京に出来れば世界中から若者や漫画、アニメファンがやって来ると思います。
現代の日本を知って貰うとても良い機会を作ることが出来るのですが残念な話です。

ところで何故韓国の話をしたかと言うと、今年最後の海外行きでソウルに来ているからです。
2009年の出稼ぎ納めはArt AuctionShow In Seoulと呼ばれるフェアに参加しました。
インド、インドネシア、日本からギャラリーを1軒ずつ招待してのフェアで韓国からも参加しています。
ソウルオークションは韓国最大のオークション企業で20日の最終日にはオークションも開催されました。
昨年のリーマンショックにより大幅に韓国通貨WONは下がり、危機的な状況に陥った韓国は
早くも景気回復が始まっており、アートマーケットも持ち直しつつあります。
アジアの中では日本だけが景気回復が遅れています。
原因は沢山あるのでしょうが、日本人の消費力低下は問題です。
アートなんて二の次で市場に資金が回って来ません。

この厳しい現実では2010年もアジアや欧米に出稼ぎに行かなければならないようです。
会田誠は「まず日本で売れて欲しい、世界は二の次で良い」と述べてましたが、
残念ながら日本には当面期待出来そうもないです。

今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。

三潴拝
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by mizuma-art | 2009-12-22 10:48 | その他
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