中国
厳寒の北京、寒いのは気温ばかりではないようです。
世界の景気回復の原動力として注目と期待を集めている中国ですが、
負の面に目を向けると問題山積の共産党独裁国家なのです。
基本的人権や言論の自由は抑圧されたままです。
米国も国債など経済的に中国に頼らざるをえない面があって、かってのように強く批判しなくなりました。
しかしながらなにも問題は解決しておらず、最近は政府を批判する分子の早期摘発やNET規制(グーグル問題)
の強化など言論抑圧が酷くなっているようです。

最近森美術舘で個展を開催したアイ・ウエイウエイをみなさんご存知だと思いますが、
彼は中国には言論の自由が無いことや基本的人権が踏みにじられている現実を告発して
政府批判を繰り返していて睨まれているのです。
先の四川地震で学校の建物が崩壊して大勢の児童生徒が亡くなった問題を調査して、
建物の欠陥など隠蔽された件を告発したために公安に捕まり暴行を受けたり、
ブログを閉鎖されたり弾圧が始まっているようです。
彼が経営する会社を調査中で脱税をでっち上げられて捕まるのではともっぱらの噂になっています。
森美術舘での展覧会に生徒達が使用している通学鞄を繋げて龍に見立てて、
亡くなった子供達への鎮魂の作品を展示していましたが、
あの作品には隠蔽された真実を告発するポリテイカルなメーセージが込められていたのですね!
もの言えば唇寒しの諺がありますが、この国では本当のことを言うと牢屋にぶち込まれる危険と
隣り合わせである事を実感させられます。

北京ミヅマは朝陽区にありますが、昨年から近隣地区でCHAI(取り壊し命令)により5つの村が閉鎖、
立ち退き後取り壊し命令が出ています。
CHAIが発令されると問答無用で強制的に退去させられます。
わずか5キロメートル先のベイカオ村にCHAIが発令され、いよいよ草場地村にもと噂が飛び交い
2010年初頭から騒々しいです。
賃貸借契約書には自然災害や政府命令による不可抗力が原因の場合(土地の使用停止)は
補償無しで立ち退かねばならないとの条項があります。
政府命令は不可抗力なんですね!
共産党には逆らえない現実を前になす術もなく泣き寝入りさせられるようです。
幸いに草場地村はまだ大丈夫なようです。
でもこの村にはアイ・ウエイウエイがデザインした建物(ミヅマ北京)群が多数在り、彼のスタジオも近くなので
遅かれ早かれCHAIが出る恐れがあります。
ギャラリーはコマーシャルがベースですが、アートは芸術は時代の不条理には抵抗するものなので、
アイ・ウエイウエイへの不当な弾圧や理不尽なCHAIが草場地で起これば闘うしかないかと覚悟される新年でした。
こんな内容のブログを書くと中国への入国拒否にあうかもしれませんね!

三潴
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by mizuma-art | 2010-01-18 10:49 | その他
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