2010年 06月 28日 ( 4 )
twitter
TWITTERの功罪を感じています。
140字では伝え切れない世界があるのは当然ですが、それでもつぶやくと、思いもかけない反発に遭います。

無視するようにはしていますが、誤解なんだよ、と返信したくなります。
この間の一番の誤解は歴史的な作家の作品が正当に評価されていない、逆立ちした日本のアート市場について
言及したツイートでした。

古い作品(特に江戸期)が安過ぎると書いたら、なんか理解不能の反発をくらいました。
こちらが言いたいことは、何故、歴史的にも評価された作家の作品がこんなに安いのか?
若冲、芦雪、北斎の作品の値段を知っていますか?
現代アーティストの作品価格と比べても不当に安いのです。
歴史的に価値あるものが正当に評価されて文化は繋がり、現在の作品の評価を保証することになるのに、
こんな日本の実態では、全てが流行と消費で、現代作家も明日は見捨てられる運命だと言うことの警鐘をならしたのですがね。

時代を遡れば作品価値が上がるとの主張と曲解されたようです。
古い作品が何でも価値があるなんて世界なら、単純明快で、それはそれとしていい世界だと思いますがね。
こんな事を言うとまた批判されますね。
もの言えば唇寒しは、牧歌的な時代の格言なのかもしれません。
何しろTWITTER全盛時代ですからね。
でもつぶやき続けます。

三潴
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by mizuma-art | 2010-06-28 14:28 | その他
フェア
バーゼルの会場を歩いていると、現代アートの歴史もマーケットも、いまだに欧米にあるのだと、思い知らされます。
香港のアートフエアは成功した、アジアのマーケットの可能性について言及して来ましたが、
こちらの層の厚みには、まだまだ叶わないと実感させられます。
それでもアジアに欧米に匹敵する国際的なフエアが成立したことは、歴史的にも重要な一歩だと思います。

でも気になる点が幾つかありました。オーガナイザーがイギリス人で手本としたフェアがロンドンのフリーズ。
香港会場のレイアウトはメインの入り口から中心部にかけて、展示しているギャラリーは欧米の1流所。
こうしたメジャーギャラリーが展示する作品は、ダミアンやカプーア、オピー等の、替わり映えしない、見飽きした作品ばかり。
欧米ギャラリーの戦略ですね。
アジアのナイーブな新興コレクターを、そろそろ賞味期限が来ている、しかも高額になり過ぎて、
欧米では売れなくなってきた作品を売りつける魂胆が見え見え。
アジアのギャラリーが、ここで踏ん張らないと、アジアのアート市場は欧米の草刈場になりますね。

折角のアジアの国際的なフエアです。
ここでしか見れない、買えないアジアのカッティングエッジの作品に対面できるフエアにしたいと強く思いました。
現在の日本やアジアには欧米よりも知的水準も質も高い作家、作品があるのですから、対抗心剥き出しで、
アート界の列強に抗したいとおもいます。

でも欧米の層の厚みは計り知れない。
20世紀にアートマーケットを熟成させた仕組みは、いまだに機能し続け、この不況下でも、美術作品が有力な投資対象であり、
財産になる事を見せるバーゼルフエアは最高のプレゼンテーションの場になっています。

彼らの巧みさは、印象派からモダンの作品まで一同に集め、マーケットが健在である事を強くアピールしていることです。
さらにエスタブリッシュされた現代アートの大御所たちの作品が、ブルーチップ銘柄としての存在感を示し、
さらに次に繋がる時代の作家達の作品が将来、大化けするかもしれない幻想をアート市場に撒き散らし、
投資資金の入り口を魅力的に見せていることです。
出口の無い処には新しい資金が入って来ません。

オークションと言う最高の出口の魅力を振り撒きながら、次なるステージに上がる作家達への投資を促す場所がバーゼルフエアなのです。

三潴
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by mizuma-art | 2010-06-28 14:25 | その他
VOLTAとリトアニア
久しぶりにブログを書きたくなった。
4月1からTWITTERを始め出したので、両立は難しく、ついついツイートしてしまう。
140文字一杯にツイートするのが楽しくなり、嵌まっています。

暦ははや6月。
夏越しの祭(大祓)がやって来ます。
前半戦は終了間際、今年は昨年にも増して多忙な日々です。

6月第3週目からはバーゼルのVOLTAフエアに参加しましたが、これが12回目の海外出張となりました。

ギャラリービジネスは雑用の宝庫、次々に案件が生まれこなして行くのが背一杯で、余裕がありません。
フエアだけでも1月のG-tokyo、3月ニューヨークのThe Armory Show、5月香港でのART HK、
6月バーゼルのVOLTAと続きます。

市ヶ谷のギャラリーの展覧会は1月に天明屋尚展、2月山口藍展、3月O JUN展、5月会田誠展、6月からは
筒井伸輔展が開催されています。
中目黒のミヅマ・アクションでは1月烏丸由美展、3月真島直子展、4月KYOTARO展、6月からは熊澤未来子展を開催。
北京ではDAI Chaoの個展中です。

ところで、現在はリトアニアに来ております (注:本ブログは6月19日に執筆)。
14回目の絵画トリエンナーレ(The14th Vilnius painting triennial “False Recognition”)が首都ヴィリニュスで開かれ、
O JUNの作品が展示されたので、バーゼルフエアの期間中ですが、やってきました。
チュリッヒからヘルシンキ経由でリトアニアへのフライトです。バルト3国、エストニア、ラトビア、リトアニア。
歴史的なことの知識なしに、やってきましたが、空の上から見える景色は森林と農地ばかりなので、農業国ですね。

絵画展の会場でリトアニアの明石全権大使にお会いして、説明をお聞きしました。
その後市内を一緒に散策して戴き、俄か知識ですがリトアニアの歴史と現在の位置を学びました。
6千人のユダヤ人の命を救った杉原外交官の石碑にお参りしました。リトアニアと日本との縁を感じました。

展覧会は17カ国、36名の作家が参加して、現代美術館で開催されています。
絵画の抱える問題と可能性についてのテーマになっています。

絵画はイメージを作ると言う行為に慣れきっていないか?
それとも絵画はイリュージョンへの問いかけを流通し、作品におけるジェスチャーと戦略を通じて絵画自身を表現するのでしょうか?
絵画はアイディアを可能にするのでしょうか?それとも、人々の興味や注目をその物質性へと魅了するのでしょうか?
展覧会のタイトルはFALSE RECOGNITION(誤った認知)、ベルグソンの現在と誤った認知の記憶のエッセイを引用しながら、
絵画における習慣(TRADITION)と革新(NEWNESS)との間の緊張について言及しています。

とても真面目な展覧会です。日本からはO JUNと花澤武夫氏の二名が選ばれ、展示されてました。
この展覧会はラトビア、エストニアにも巡回されます。
こうした国々との草の根の文化交流の大切さを実感しました。

リトニアの人々は日本のことを尊敬しています。
古くは帝政ロシアを破った東洋の国として、自動車を始め様々な工業製品を作るハイテクな現代日本とその勤勉さが尊敬の対象になっています。

三潴
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by mizuma-art | 2010-06-28 14:18 | その他
安住紳一郎の日曜天国
7月4日(日)のTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」のゲストは山口晃です。
にち10オリジナルポストカードも7月4日より新しくなります。
みなさまお見逃しなく!

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放送日時:
毎週日曜日 10時00分〜11時55分
出演者:
安住紳一郎/中澤有美子
外山惠理(さばいてにち10)
佐藤しほ里・楠葉絵美(おでかけリサーチ)

番組へのお問い合せ・リクエスト
メール:nichiten@tbs.co.jp
電 話:03-3584-0954(番組放送中のみ)
ファックス:03-5562-0954(番組放送中のみ)
ハガキ:
〒107-8066 TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」係
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by mizuma-art | 2010-06-28 12:45 | トーク&サイン会のお知らせ