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先日は久方振りに能を見ました。
忙しい合間に至福の時を過ごせました。
演題は姥捨。
能の中でも特にゆっくりしたテンポで舞われるのでここち良い眠気と戦いながらの観賞でした。

シテ方は梅若靖記氏。
彼とは縁が有って20年来の付き合いがあり、後援会の世話人を務めています。
招魂(おがたま)と名づけられた後援会能を年に1度開催し続け、今年で17回目を迎えました。

長いこと梅若君《成城大の後輩です)の舞を見てきました。
今回の姥捨は老女が長時間舞う内容で、足元を危なげによろける仕草も入る、ハイレベルの舞に、感動しました。
この難しい能を見事に演じきった梅若君にエールを送りました。
2時間40分の熱演でした。
お疲れ様。

ところでこの後援会の名前の招魂は出雲大社の常陸分社の高橋宮司が名付け親です。
能の幽玄な世界を想起させる素晴らしいネーミングです。
高橋宮司は神主の仕事のかたわら、吹きガラスの工房を茨城県笠間市の神社の境内地に持ち作品を制作するアート活動もしている才人です。

最近この神社の裏の境内地に樹木葬霊園を開園しました。
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樹木葬とは、最近注目されている自然葬の一つでご遺骨を土にかえし、その上に樹木を植え、自然と共生しながら永眠する埋葬方法だそうです。
墓石を使わない地球環境にやさしいエコロジカルの発想に共感しました。
日本人の死後観にあった埋葬方法は能の幽玄な世界に通じると思います。
興味のある方は、出雲大社のホームページを見てください。


三潴
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by mizuma-art | 2009-11-11 11:28 | その他
近況2
10月初めには多摩美で3時間に渡って講義をしました。
これは椹木野衣先生の授業の一環で外からゲスト講師を招いていろいろ なアートについての話をする講座です。

大講堂での沢山の学生達の熱心さにはびっくりしました。
情報というのは恐ろしいもので、こうした私たちゲストが喋る話一つ一 つが彼らには重要な参考指標になっているようで、いい加減な話は出来ないと実感しました。

私は日本のアートマーケットの状況とアジアの可能性についての話をしました。
最後に質疑応答の時間を取りましたが、さらに延長して30人くらいの生徒が残り彼らから話を聞きました。
彼らの質問の中には「銀座辺りの貸しギャラリーのオーナーが違う授業でインスタレーションや彫刻、ビデオ作品は売りづらいので平面作品を 作った方が良いのではないか、という提案を受けましたが、どう思いま すか?」というものがありました。何か未来がある学生達にするには寂しい話だと思いました。
売れるとか売り易いとか言うコマーシャルな次元ではなく、将来ある学生は今何を作りたいかそこを中心に発想し制作するべきであって、マー ケティングの事などは考えなくて良いと思います。
真剣な学生諸君と話す事は自分にとっても刺激になり楽しい事でした。

先々週は香港まで足を伸ばし、再びAsia Art Archiveコレクター達との交流を深めました。
サザビーズのオークションも見に行きましたが、今年の5月と比較すると中国アートの価格も戻っており、マーケットが回復しつつある事を実 感しました。
残念な事にオークションでは電光掲示板で表示される価格から「円」での表示がなくなっていました。円の代わりにインドのルピー、インドネシアのルピアの表示がありました。
日本がアジアのマーケットで買い手として力を発揮していないと実感させられました。
中国アートブームの次は日本だという事で、アジアから積極的に日本の若手作家の作品を買う事がブームになりました。
安くて品質が良いというのが評価されての事でしたが、最近は日本人が作品を買わないので、アジアのコレクター達が日本人作家に対して懐疑的になっているようです。

アートは文化ですから、日本人が日本のアートを支えていくという姿勢を世界に示さなければならないと思います。
このままではアジアから注がれた日本人作家への熱いまなざしは一過性で終わってしまうと危惧しています。
自国の文化を支えない国が発展しない事は歴史が証明しています。
知的な富裕層の奮起を期待します!
Buy Japanese Artです!

三潴
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by mizuma-art | 2009-10-18 18:04 | その他