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ネオテニー・ジャパン −高橋コレクション展が好評です
先週の土曜日はブログでもスタッフが紹介しましたが、ネオテニー展でギャラリー作家の
鴻池朋子がトークをしました。
私も、CATというNPOの依頼で
ネオテニー展会場で主催者に挨拶もせず、勝手にギャラリートークをしてしまいました。
と申しますのも5、6人の人が来て話をすると思っていましたので、
自分の知っている作家や作品について話せば良いと思っていたのですが、
集まったのは18名!私が話し始めるとその倍くらいの人数になってしましました。
主催者に話もせずに申し訳なかったと思っています。

CATというのはコンテンポラリー・アート・イン東京というNPO法人で日本の現代アートを
サポートするために創立されました。
当初は港区あたりの廃校を利用して、ギャラリーやアーティストスタジオや高橋コレクションの
常設の場所を作ろうという発想のもとに活動を開始しました。
廃校は見つかったのですが、残念ながら耐震の問題で港区の廃校は全て違う目的の建物に
立て替えるとの事で、借りる事が出来ませんでした。
その後も新宿、渋谷、世田谷辺りを探しましたが、森美術館から半径3キロくらいの所で
アクセスの良い場所という贅沢な望みだったのでそれに合致する廃校には出会えませんでした。

私自身も創立メンバーとして関わっており、現在はコレクターの高橋龍太郎先生が2代目会長に就任し、
ゆっくりですが少しずつ活動を行っております。


土曜日のネオテニー展は鴻池効果もあったのか大変込み合っておりました。
1日の来場者は1,000人を超えるのではないかとの事でした。

今回の上野の森美術館でのネオテニー展は約2ヶ月の開催期間で約4万人の来場者を
見込んでいるそうですが、この数字を主催者の産経新聞社の方から聞き、
2007年5月-6月に同美術館で開催した「アートで候。会田誠・山口晃展」の動員数が
30日間で3万人だったという事は大変な数字だとういうことを改めて思いました。
1,400円の展覧会カタログは会期中に8,200部以上売れ、展覧会に来場した方の3-4人に1人が購入した計算になります。
このカタログ販売数、動員数は現代アートの展覧会ではトップ級です。


現在開催されている「ネオテニー・ジャパン −高橋コレクション」展は素晴らしいので、
ぜひ多くの人に見て欲しいと思います。みなさん足を運んでみてください。

2009.6.30
三潴
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by mizuma-art | 2009-06-30 18:18
茨城にて
昨日は茨城県の笠間市にある出雲大社へ夏越し(なごし)の祭りへ行ってきました。

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夏越しの祭りは大祓い祭りともよばれ、今年一年受けた様々な厄を祓い新たな力を神様から頂くお祭りです。
早いもので2009年は6ヶ月たったわけですが、神道の世界では半年は一年と見ているようで、
「一年」という表現を使いました。
ということはこの7月1日からは新たな次への一年という気持ちにさせるようです。
ただ私たちは現代の暦通りに生きているので、今年半年間の罪、穢れ(ただし罪ばかりですが…)を祓い、
残りの半年を健やかに過ごせる事を祈念しました。

お祭りの後に益子市まで足を運び、坂田甚内という陶芸家のもとに出雲大社の宮司と一緒に訪問しました。
出雲の宮司は高橋正宣という方ですが、神職のかたわら吹きガラスを制作するアーティストでもあります。
坂田甚内氏は益子に40年以上住み、最近は1メートルを越す、大皿を完成させた意欲的な作家であります。
雑木林にかこまれた制作工房は静謐な空間であわただしい喧噪な都会のなかですごしている自分にとっては
誠にうらやましい場所でした。
とても良い時間を過ごす事ができました。

7月からの後半戦は前半に増して多忙な日々が待っております。
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by mizuma-art | 2009-06-29 14:05
鴻池朋子アーティストトーク@上野の森美術館
上野の森美術館の「ネオテニージャパン-高橋コレクション」展で鴻池朋子アーティストトークが開催されました。

これまでの開催地の霧島や札幌でのエピソードに加え、これから東京オペラシティアートギャラリー
霧島アートの森で開催される個展にまで話が及んだあっという間の一時間でした。
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トーク終了後にはサイン会も。かわいいオオカミの姿が。。
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「ネオテニージャパン-高橋コレクション」はこの後、新潟、秋田、米子へと巡回します。
鴻池の出身地である秋田ではちょっとスペシャルなことを計画中!
皆さまどうぞお楽しみに。

いしざき
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by mizuma-art | 2009-06-27 21:11 | アーティストトーク
倉重迅展、大島梢展
本日はギャラリーで開催中の展覧会について、書きたいと思います。

現在ミヅマアートギャラリーでは倉重迅という作家のビデオインスタレーション作品を、
ミヅマ・アクションでは大島梢という作家の平面作品を展示しています。

倉重迅は高校卒業後ヨーロッパにぷらりと旅に出て、フランスでアートに興味を持ち、
ボザール(フランスの美大)を出たあと、作家としてのキャリアをスタートしました。
数年前日本に帰国し、現在は東京で作品制作をしています。
2005年トリノトリエンナーレや2008年のシドニービエンナーレに選ばれ、作品が展示されました。

ビデオ作品というのは日本だけでなく世界でも大変売りづらいジャンルで、残念ながら個人コレクターは殆どおりません。

しかしビジネス的には難しくても移動の簡便さや展示にそれほどお金がかからない事もあり、
今や世界の国際展の展示の半分はビデオインスタレーションの作品となっております。
最近はハイビジョンの作品が制作されるようになり、映像設備にお金がかかるようになって、
手の込んだ作品ほど費用がかかる様です。

今回の作品はなかなかチャーミングなものなので、ぜひ見ていただきたいと思います。

ミヅマ・アクションで展示している大島梢は子供の頃から「虫めづる姫」で
自宅の庭に食草を植え、そこに付いた卵を羽化させたり、自然の動植物の観測に目を光らせ、
それが作品に結実しています。

今回はミヅマ・アクションでの初個展です。
本来なら2年くらい時間をかけてじっくり作品制作をするところを、無理を言って
個展を開催してしまい、本人には不満の残る所もあったようですが、なかなか好評です。

「神は細部に宿る」ということを体現できる作家だと思います。

2009.6.27
三潴
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by mizuma-art | 2009-06-27 09:51 | 展覧会紹介
アートについて
京都へ行ってきました。
24日の夜は祇園へ招待され、今年初めて鱧料理と鮎を食べました。
こうした料理を食べると夏間近という気分になります。

京都は梅雨の中休みのようで、晴れていて気温は30度近い暑さでした。
祇園といえば舞妓さんですが、24日のお相手は横浜出身の二十歳になったばかりの舞妓さんと札幌出身のこの道15年の芸妓さんでした。
彼女たちと日舞や地方の話をしました。
意外にも、彼女たちは現代アートファンだそうでびっくりしました。
京都ならではのお茶屋さんでアートフェアや展覧会ができたら楽しいかな、と思いました。
何度行っても京都は奥が深く魅力的な場所です。

また、その日は大先輩の大画商さんにご招待いただいた席でしたが、日本のアートについて、真剣なお話をしました。
「真にナショナルなものは真にインターナショナルである」という考えは私が常日頃から話している事ですが、
まさに同じ事を大先輩に言われ、意を強くしました。

翌日の25日は近江草津方面に住んでいる若い作家の作品を見に行きました。
辺り一面田園風景の中で、作品制作に集中している作家の作品と姿をみて、アートの奥の深さを感じました。

2009.6.26
三潴
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by mizuma-art | 2009-06-26 17:50
山口晃が文庫本「風が強く吹いている」(著:三浦しをん)の表紙を手がけました
2006年の単行本に引き続き、2度目の表紙描き下ろし。

いつも通りスケジュール遅れ気味で山口が制作をしておりましたところ、出版社のデザイナーさんから
「先にレイアウトを組みたいので、まずはラフ案をいただけますか?」と言われ、
山口が提出したのがこちら!
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一応レイアウトは組めるかも知れないけど、、、、ほんとラフですね。苦笑

その後、完成したのがこちらです!
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新潮社より7月1日発売です!
皆様、書店でご覧下さい◎

おさだ
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by mizuma-art | 2009-06-24 14:37 | 作家の仕事
鴻池朋子アーティストトークのお知らせ
今までギャラリーからの情報はウェブサイトからの一方的な発信でした。
今回もう少し密度の高いインフォメーションを皆さんに出そうと思ってブログを始めましたが、
その反応の大きさにびっくりしています。

山口晃のFIFAのニュースを書いたところ、さっそく問い合わせがありましたし、
鴻池朋子のオペラシティでの個展を「美術館での初個展」と間違った情報を載せてしまったところ、
2006年に大原美術館で既にやっているという事で訂正されました。カリカリ。。。すみません。

まだどういう内容のものをどのように発信したら良いか分かりませんが、
できる限り頻繁に思った事を書きたいと思います。

本日はこれから京都に向かいます。
京都へ行くのはアサヒビール大山崎山荘美術館での山口晃個展と彼のトークショウの時以来です。
去年小山登美夫ギャラリー京都やタカ・イシイギャラリー京都がオープンしたので、
そちらも覗きたいと思います。

2009.6.24
三潴


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ネオテニー・ジャパン関連イベント
鴻池朋子アーティストトーク

日時:6月27日(土) 14:00〜15:00
会場:上野の森美術館
参加無料(要観覧券)、予約不要
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上野の森美術館にて好評開催中の「ネオテニー・ジャパン −高橋コレクション」展では
鴻池朋子のグッズが販売されています。

お買い求めは上野の森美術館ミュージアムショップまで。
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by mizuma-art | 2009-06-24 13:00
武蔵野美術大学で特別講師をしてきました
昨日は武蔵野美術大学の林容子先生のアートマネージメント講座で特別講師をしてきました。
ムサビではもう5年近く、年2回ほど学生達に話しをしています。
若いアーティスト志望やキュレーター志望の学生諸君と話すのは楽しい事なので毎回ウキウキしています。

昨日は90分の話の後に、一時間程学生達からの質問を受けました。
その後、学部2年生のスタジオに行き、作品の批評をしました。
芸大や他の大学の院生のスタジオを見た事はありましたが、
ここでは100平米くらいの教室に20名の学生が自分のスペースを持っていて、その狭さに驚きました。
このスペースで大作を作るのは大変です。学生時代は有り余る時間を使って大作を作るもの!です。
授業料や制作費を含めると年間180万円もの金額がかかるそうですが、
地方から来た学生達には生活費などを含めると更に月15万くらいかかるでしょう。
美大に行くのがどれだけ親御さんへの負担になるかと考えると暗澹とした気持ちになりました。
美大を卒業しても自立したフルタイムアーティストになるのはおそらく一万人に一人という非常に厳しい才能の闘いの世界です。

美大に来ている諸君達は皆子供の頃から美術が好きだったり、制作するのが好きだった人達なのでしょうが、
その中で本当に一握りの人しか自立できない現実を考えると非常に厳しい、才能の支配する世界だと思います。

学生達からの真摯な質問の中に、どうやったらアーティストとして食べていけるのか?という質問がありました。
自分の好きな事をやって生活を自立させるのは厳しいし、サラリーマンではないので安定した生活を望むのも難しいものです。
安定したいなら学校の先生が良いでしょう。しかし、人に教えながら制作も厳しい事ですし、
そうやって成功した作家もあまりいません。
こうした才能の卵たちと話し、それらを引き受け世界に紹介するのがギャラリーの仕事ですから、
ギャラリストにはそういう才能を見極める力が必要とされてきます。
ですが、考えてみると私は才能を見極める力が自分に備わっているとは思いません。幸運にも良い出会いによって成り立ってきました。
私が会田誠に出会った時、彼は既にいくつかの画廊で展覧会を開いていました。
しかし誰も彼とは契約せず画廊が無い状態でした。
それはとても信じられないラッキーな事でしたし、会田誠という天才が、山口晃という天才を連れて来て、そういう素晴らしい連鎖によって今のミヅマが成り立っています。
作家の力によってギャラリーは成り立つもので、私どもはそういう縁の下の力持ちの仕事をしております。

2009.6.23
三潴
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by mizuma-art | 2009-06-23 17:06
ネオテニー・ジャパン −高橋コレクション展
現在、上野の森美術館では「ネオテニー・ジャパンー高橋コレクション」展が開催されています。この展覧会は97年から現在まで続けている高橋龍太郎先生のコレクションの公開展です。高橋先生とは97年の日本が不況のどん底だった時代(ギャラリーの展覧会でも何も売れない時代)にコレクションを開始し、サポートしていただいた方です。本日はその高橋コレクションについてお話しをしたいと思います。

高橋コレクションは90年代後半から2000年代の公立の美術館が不況で作品の収集が困難だった時に、若い作家の作品を収集し続け、今となっては貴重な作品が網羅された重要なコレクションです。
高橋先生はコレクション開始当時から今日まで、作品を売る事無く持ち続けている信頼できるコレクターです。収集の中心作家は会田誠、秋山さやか、小谷元彦、奈良美智、西尾康之、村上隆、山口晃をはじめ青山悟、池田学、鴻池朋子、天明屋尚など広範囲にわたってコレクションされています。

その中でも鴻池朋子は来月18日から東京オペラシティアートギャラリーにて大原美術館に次いで2回目の美術館の個展が開催されます。ネオテニー展では入り口に彼女の作品が展示され、ファンタジックなスペースを作っていますが、オペラシティでの個展では新作旧作をまとめた見応えのある展示となる予定です。ぜひ皆さんに見ていただきたいと思います。

山口晃は現在日経新聞朝刊の文化欄に「美のよりしろ十選」という随筆を寄せています。彼の取り上げる「美のよりしろ」は非常にユニークなものです。ぜひ一読をおススメします!作家の確かな視点が作品にどのように反映されているかがわかる貴重な文です!!

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● ニュース●
山口晃が2010 FIFA World Cup South Africaの公式アートポスターの作家として選ばれました。残念ながら作品は制作中の為公開できませんが、2006年の天明屋尚に続く快挙です。
また、天明屋尚と烏丸由美(ボローニャ在住)が2009年 IAAF世界陸上競技選手権ベルリン大会公式アートエディションに参加します。

このようにミヅマ作家がどういう訳かスポーツイベントに強くなり、うれしい限りです。

2009.6.22
三潴
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by mizuma-art | 2009-06-22 16:03
会田誠+Chim↑Pomトークのお知らせ
昨晩、無人島の三周年記念イベントに行ってきました。

無人島は高円寺にあり、ミヅマで働いていた藤城里香が独立して展覧会を行う空間を持っていて、八谷和彦やChim↑Pomをはじめ話題の作家を抱えています。ミヅマで働いていたスタッフがギャラリーを立ち上げたということで長期に繁栄して欲しいと思い、たまに作品を買ったり、展覧会を見に行ったりしています。この三周年イベントは毎回ホスト・ホステスが替わって、この日は朝海陽子という写真家がホステスの日でした。その前日には会田誠も無人島イベントナイトを盛り上げていたようです。朝海は今話題の写真家で、彼女もまた縁があり、かつてミヅマで働いていました。この日は朝海の友人でもあるソプラノ歌手のタマリ・マリアムさんという方が、パレスチナの子供たちの為に3曲ほど歌を歌いました。

このマリアムさんはバーンシュタインのウエストサイド物語のマリア役を演じたり、国内外で注目されている歌い手です。彼女の歌が生で聴けてとても幸せでした。アンコールでアメイジング・グレイスまで歌ってくれてとても嬉しかった。

Chim↑Pomといえば明日代官山のcafe PIKEYで会田誠とトークをするようです。広島の飛行機雲の事件以来、BTでも大きく取上げられるなど非常に話題を集めていますが、彼らが話題になればなるほど日本のアートが疲弊している状況が見えてきて複雑な気分に駆り立てられます。Chim↑Pomは計算されたコンセプトや、深く考えられた思想によって作品を作っているのはなく、その場の勢いに任せた60年代的に言えばハプニング的なグループですが、日本の現代アート界は皆優等生でこのような跳ね返り的な集団がいないので注目されているのでしょう。このChim↑Pomと会田君がどんなトークをするのか?お時間がある方は明日cafe PIKEYまでお越しください。

2009.6.20
三潴

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ネオテニー・ジャパン関連イベント
会田誠×Chim↑Pomトーク

出演:会田誠、Chim↑Pom
日時:6月21日(日) 6:00 pm~7:30 pm(終了予定)
会場:cafe PIKEY  東京都渋谷区代官山町8-15 DIビル2F
URL:http://cafepikey.iflyer.jp/venue/home
料金:1Drink (Cash on Delivery)
協力:MySpace
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by mizuma-art | 2009-06-20 18:06 | トーク&サイン会のお知らせ