イタリアのパレルモに行きました。
パレルモはシチリア島にある風光明媚なリゾート地として人気の場所です。 15世紀までは地中海の要所として栄えていた都市で歴史的な建物や美術品が多数残っています。 Palazzo RisoとPalazzo Abatellisの二つの美術舘でESSENTIAL EXPERIENCESの展覧会が開催され、 棚田康司の彫刻作品が展示されたので作家と行きました。 イタリアは彫刻大国ですが、近年は木彫の作家が不在で棚田の作品は新鮮な驚きを持って高い評価を戴きました。 展覧会作家は大御所ばかりで棚田が一番若手でした。 Marina Abramovic、 Jan Fabre、 Gilbert & George、 William Kentridge、 Anselm Kiefer、 Ufan Lee、 Roman Opalka、 Gerhard Richter、 Michelangeio Pistoletto、 Giuseppe Penone、 Gunther Uecker達の大作が展示されてました。 キュレータはフランスの美術舘の館長のLorand Hegyi氏で棚田展の時にミヅマアートギャラリーに来て、 作品を気に入り展覧会に招待を受けた次第です。 現代アートの美術史に残る作家達が一同に会し、棚田も私も興奮気味でカタログにサインを貰ったり、 一緒に記念撮影をしたり、ミーハー振りでした。 写真はローマンオ パルカ、ローランド ヒギー、棚田康司、と展覧会のコーディネーションを担当したリーさんです。 ところでこのパレルモは日本に近代彫刻を初めて紹介したヴィンセント ラグーザの出身地です。 ラグーザは1876年に明治政府に招かれて来日し、東京芸大の前身の工部美術学校で西洋スタイルの 彫刻を教えました。 日本人のお玉さんと結婚して、パレルモに戻り工芸学校を創立したそうです。 お玉さんは絵描きで彼女の作品は芸大にも所蔵されています。 もちろんラグーザの彫刻も所蔵されています。 120年前に始まった日本の近代彫刻は、棚田にも受け継がれ、不思議な縁を感じました。 展覧会は来年の2月末まで開催されます。 三潴
by mizuma-art
| 2009-11-26 12:06
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